症状
関節の痛み・腫れ、朝のこわばりから始まり、進行すると変形していきます。
左右対称に発症するのが基本ですが、片側のみの場合もあります。
手指・足趾・手首から症状が始まる事が多いですが、他の関節にも生じます。
(但し、手指の第一関節に生じることは少なく、その場合はヘバーデン結節の可能性が高いです)
好発年齢
40~60代の女性に多いです。
診断
難しいです!
血液検査やレントゲンのみで、診断できるわけではなく、総合的に判断して診断します。
最も使われる診断基準は、アメリカリウマチ学会とヨーロッパリウマチ学会が共同で作成した「ACR/EULAR分類基準(2010年)」です。
4つの項目を点数化して判断するのですが、絶対的なものではありません。
(難しいのでここでは述べませんが、興味のある方は調べてみてください)
治療
①薬物治療(私たちの病院ではリウマチ内科医が担当します)
まずは、薬の投与が基本となります。
メトトレキサート(MTX)という内服薬を検討します。
しかし、副作用もあるため高齢な患者さんには、処方しにくい場合もあります。
そして、症状を見ながら別の薬を追加したり変更したりしていきます。
現在は、とても多くの薬剤が開発されて使用できます。
その分、薬の選択が難しくもあります。
②手術
薬物治療によっても改善できなかったり、変形が進行して患者さんが日常生活困難な場合に行います。
手術方法も、滑膜切除術・関節固定術・人工関節置換術など様々あり、症状・年齢等によって患者さんと相談しながら決めていきます。
指においては、さらに「腱」に対する手術(腱移行術・腱移植術など)が必要な場合も多いです。
③装具・リハビリテーションも含めた総合的な治療
最終的には、リウマチ医・リハビリテーションスタッフ・患者さん・整形外科医で、協力し症状に応じた対応をする必要があります。
診断~治療までとても難しい疾患です。
手術費用は、術式が多様なので割愛しました。