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整形外科専門医とは

医療制度

専門医の人数。

日本整形外科学会ホームページによりますと、日本に整形外科専門医は20,905人いるそうです(2022/7月時点)。
整形外科医全体の人数が正確に把握できない(「俺は整形外科を得意だ」と言えば整形外科医を名乗れてしまう)ので分母の数が分かりませんが、整形外科医が専門医である確率はかなり高いと思います。
順調であれば医師6年目に専門医試験を受験する資格が得られ(数年前までは7年目でした)、合格率は約89%です。(平成28年度:89.1%、平成29年度:89.2%、平成30年度:89.2%)

そして合格すれば、その後は必要な講義を一定数受けていれば(受講にはお金を払う必要がある)概ね5年毎の更新はできます(診察した疾患の提出も必要ではありますが)。

日本専門医機構により認定される

2014年に第三者機関である日本専門医機構が発足し、それまでは各学会が認定・更新していた専門医制度を、第三者機関に移管してきています。

これが良いのか悪いのか私にはよくわかりません(天下りなど批判があるようです…)が、

「専門医だからすごい。専門医だから安心」という事は無いです!

手術には専門医が参加するようにしてるけど…

日常の診療において、小さな手術を行う場合でも私は「専門医が必ず手術に参加する」ようにしています。
しかし、これは専門医の肩書を信頼しているわけでは無く、何か小さな問題があった時に「専門医がいなかったからそういうことが起こったかもしれない?」という資格に依存した議論を避けるために行っているだけであって、やはり一番重要視しているのは「個人の能力」です。

「個人の能力」と言っても、評価はとても曖昧で「どうやって評価するのですか?」と訊かれれば、「その診断・治療がその医師に十分できるか否か」という返事になるかと思います。

この能力を評価する良い方法は無く、つまり「医師の能力は数値化できない」ため、専門医制度をつくり、ある程度の指標を作る事は良いと思いますし、それぐらいでしか専門性を決められないという事です。

ですので、専門医資格の有る無しはちょっとした参考程度にするのが良いと思っています。